現実とゲームの区別がつかない

表題の通り、犯罪者をして現実とゲームの区別がつかないと評する論者がいますが、そうした方の語る犯罪者の心理というのは恐ろしく短絡的かつ幼稚であることが多いように思えます。しかし人間の心理というものは複雑怪奇なもので、様々な感情が渦巻いているのは自分自身の心理というものを考えてみても明らかでしょう。
しかし犯罪にゲームやアニメなどのサブカルチャーが絡むと、途端にその人物の背景をおざなりにしてゲームの主人公になりきってとか現実と空想の境界があいまいになっただとか語る人がいます。


そして、8人殺傷事件の直後には、「怖くなった」としながらも、自らの犯行だ、と県警に教えていた。森昭雄日大教授(脳神経科学)は「達成感が得られたのだろう」と当時の容疑者の心境を推察する。


「(容疑者は)『何をやってもダメだ』と将来に悲観し、自分を追い込んだ社会への復讐として、多くの人を殺害して有名になるというストーリーを抱いたのではないか」

福島名誉教授は、そう指摘している。

これらはほんの一例ですが、こういったサブカルチャーの影響を過大に語る頭の良い人は、所詮そうしたものを趣味にもつ、つまりオタク的な人間は単純な思考で薄っぺらい人生しか送っていないとでも思っているのでしょうか。

自説に欠陥があっても頑なに誤りを認めない、頭の良い人の考えはよくわからないものです。自らの立場と影響力を考えていないのでしょうか。後者はより一層酷いですね。差別主義者としか言いようがありません。