楽天市場とメールアドレスとスパム

2005 年の個人情報流出事件によりクレジットカードやメールアドレスを店舗側から閲覧できない仕様とするとした楽天市場でしたが、月間売上が1000万円以上あるか、月間注文数が1000件以上のショップに限り、メールアドレスの取得の申請を行うことで現在課金により得ることが出来る新CSVデータダウンロードというサービスで、閲覧できないとしたメールアドレス情報を扱うことが出来るようになるそうで、問題視されているとのこと。

この前提として楽天市場専用に利用しているメールアドレス宛に、本名の記載されたスパムメールが届くということが問題となっていたようです。

ただ GINAZINE の記事内容が多岐にわたりわかり辛い上に、楽天自体が個人情報を無差別販売しているかのようにも受け取られかねないタイトルだったからか反論も相当あるようで、正直両者を読んでいると混乱してきます。コメントを読むと更に。


185. nya 2009.05.28 11:02
楽天が悪い理由

  • 過去にメールアドレスをショップには教えないといった
  • 実際には1件10円相当でメールアドレス付の情報がダウンロードできた
  • 結果として、実名とメールアドレスを結びつけたスパムが届いている (この結びつけはブルートフォースではありえない)

状況から推察できる事象 (これがGIGAZINEの主張)

  • 楽天は嘘をついている (少なくともメールアドレスの10円DLに関して)
  • ユーザー→楽天→???→スパム業者 というメールアドレスの流れがある

GIGAZINEの抜けているところ

  • 流出する可能性のある情報がその「ショップの利用者に限る」ということが冒頭ではわかりにくい

飛ばし主張派の抜けているところ

  • 量の多寡の問題は本質に関係がない
  • 他でもやっているからは一切関係がない (記事としても法的にも)
  • メールアドレスは個人情報で保護されている内容であり、「そんなこと」で済ませてはならない ・
  • GIGAZINEが書いていないことすら書いたことにしようとしている (記事内では「楽天が悪徳業者に売ったわけでない」と明記しているのに)

結論 見出しのあらわすことが出来る範囲に対して、実質が限定的ではあるが 記事内容に飛ばしと言える部分はない
追記:これで飛ばしといわれるなら、このデザインマガジンの記事が飛ばし (本論には関係がないのでスルーで)
コメント欄のこの人のまとめがわかりやすいかも。


GIGAZINE」の指摘が事実とすれば、その仕組みが機能していないことになるが、楽天INTERNET Watchの取材に対して、「現在もクレジットカード情報とメールアドレスを店舗に渡していない」と説明する。

また、楽天が審査をした上で利用者のメールアドレスを提供していること関しては、「個人情報保護方針に沿ったかたちで、正当な理由と判断された場合は提供することもある」とコメント。ただし、楽天が認める「正当な理由」については、機密なので明かせないという。

GIGAZINE」ではこのほか、楽天市場で購入するためだけに使っているメールアドレスにスパム業者から利用者の実名入りのスパムメールが届いている事例があるとし、楽天に登録した個人情報がスパム業者に流れた可能性を指摘している。この点についてもINTERNET Watch楽天に問い合わせたところ、「適宜社内で調査している状況」との回答だった。

双方共に新たな記事を出してきましたね。